前回仕事の上で最も使用する「VLOOKUP」を紹介させていただきました。その際に、データ項目に該当の項目がなく、エラー「#N/A」が出てしまう場合があります。このエラーが出てしまうと、下記のように他の計算をする際にもエラーでうまく計算ができなくなってしまいます。
表のA商店からE商店までの計画と実績を関数「VLOOKUP」を使用して反映させたいのですが、データ一覧を見てみると「B商店」のデータが抜けています。こういった際にそのまま関数を使用してしまうと、上記の表のB商店のように「#N/A」とエラーが出てしまっていることがわかります。また9行目にある合計で「SUM」を使用して計画の合計と実績の合計を出そうとしているのですが、B商店のエラーのせいで、うまく合計が出せていないことがわかります。こういった際に今回紹介する「IFERROR」を用いることで、上記のような現象を解消することができます。
では、さっそく「IFERROR」を学んでいきましょう!!
使用手順としては以下となります。
①エラー「#N/A」になってしまっているセルを選択します。
今回の場合、エラーになっているB4セルを選択します。
②直接関数を入力していく
黄色く網掛けしている部分より以下の関数を直接入力していきます。
「=VLOOKUP(A4,$E$3:$G$10,2,0)」
「=IFERROR(VLOOKUP(A4,$E$3:$G$10,2,0),"")」
上記の赤字部分のように、入力を行います。
・()に関しては「( → Shift + 8 」「 )→ Shift + 9 」
・,(カンマ)に関しては、右下にある「ね」の部分を入力
・"(引用符)に関しては「 Shift + 2 」
を入力していくことで、関数を使用できるようになります。
上のようにエラーになっていたB4セルが空欄になっていることがわかります。これは、上記手順にて関数の後ろの方で入力した「””(引用符)」がエラーを消す役割を果たしてくれています。
「IFERROR」とは「IF」もし「ERROR」エラーがあった際には「”〇〇”」引用符内の入力をしてください。と指示する関数となります。ですので「”1”」と関数の最後で引用符内を入力した場合、エラー時に「1」と入力することができます。また、データ一覧にないと表示させたい場合は、引用符内を「”データなし”」と入力することで以下のように示すことができます。
上記のように、C4セルに「データなし」と表示することができました。また「IFERROR」を使用したことで、表示できていなかった、C9セルの合計に関しても表示できるようになりました。
ここで1点注意があります。直接入力する際などに起きやすいことかとは思いますが、入力する際「半角」での入力でないとエラーで正しく反映できない場合があります。うまく反映されない場合はこういった点を疑ってみてください。補足となりますが、「小文字」で入力した際はしっかりと関数を認識してくれます。
式は以下の通りとなります。
=IFERROR( 別に使用する関数 ,(カンマ)
"エラー時に表示させたい単語" )
「VLOOKUP」と「IFERROR」を組み合わせることで、仕事の効率がグ―っと上がってくるかと思います。まずは以下の練習用のファイルをダウンロードしていただき、もう一度記事を見ながら練習して、ご自身の仕事へと役立てていただけると幸いです。
次回は1回関数はお休みして、仕事でつかえるiPadで便利なアプリを紹介できればと思います。また今回「IF」にかかわる関数を使用したので、次回の関数を取り上げる会では「IF」関数についてご紹介できればと思います。
ここまで熟読いただきありがとうございました。また次回よろしくお願いします!